2021年度10月支部代表者会議

 10月12日(火)19時から、10月支部代表者会議が開かれました。

 いよいよ秋の確定交渉です。県職連(県庁職員の労働組合、県内小中学校教職員の労働組合、県企業局職員の労働組合との共闘組織)交渉、県教委との交渉などについて、萩原書記長から説明をしました。秋季要求書については別紙を御覧ください。
 各支部からは様々な課題や要求が出されました。

1、定年延長については県教委から正確な情報を出してほしい。
 学校によっては管理職から曖昧な説明しかなく、職員が不安に感じているそうです。1963年度生まれの教職員から定年延長が予定されており、組合でも注目しています。今後、退職金、再任用の場合の給与など詰めるべき点が多々あります。今日の会議では本部より資料を配布し、今後の課題を確認しました。

2、コロナ禍での緊急対応に対しての手当を保障して欲しい。
 この問題については複数の学校から切実な要求として本部に要請が来ています。今後の交渉で問題を明らかにし、県教委に改善を求めていきます。

3、実習職員の、教員免許取得のための講習を充実させて欲しい。
 実業高校からの要請です。免許更新制度に関係することでもあり、これも今後の交渉で要求していきます。

4、管理職からの暴言は許せない。
 ある学校では教頭が不機嫌になると職員に対して、小さな子どもが言うような「2文字の暴言」を吐くそうです。昨年度の交渉で県教委から「現場の実態を教えてほしい」との要望があったので、今年度もこれらの実態を伝え、誠実に対応することを求めたいと思います。管理職の問題発言、行動に対しては、個人的に対応するのは極めて大変です。この例に限らず管理職のパワハラなどについては泣き寝入りすることなく組合に頼ってください。

5、一部の職員主導の無理な「進学校化」に対して生徒は疲れ、職員も疲弊しているので、生徒の実態と要求に応じた学校運営をしてほしい。
 この問題についてはなかなか本音を出しづらいところがあると思います。民主的な学校作りということで職員、生徒、保護者アンケートなどを踏まえた学校運営にしていくことが大事だと思います。

6、コロナ禍の中、行事を精選せず、次々に行うのは生徒にも職員にも大きな負担で再考してほしい。
 これも前項の課題に繋がる問題であり、民主的な学校運営という課題になると思います。

 以上の6項目以外にも課題が紹介されました。前橋支部、高崎支部、伊勢崎支部、桐生支部、邑楽支部、渋川支部、利根支部の代表者の皆さんの他に、事務部、司書部、現業部の各専門部の代表者が参加してくれました。ありがとうございました。本部として問題を整理し、交渉で少しでも改善に結び付けたいと思います。

第1回中央委員会 執行委員長あいさつ

 9月11日(土)、オンラインで中央委員会が開催されました。会議の内容は「高教月報」で確認していただくとして、ここには執行委員長あいさつを載せます。

 皆さんこんにちは、執行委員長の澁谷です。
 本日は中央委員会に参加してくださり、ありがとうございます。
 20年前の今日、9月11日、アメリカで同時多発テロが発生しました。
 その日のことはよく覚えています。家で仕事していたら、母親から電話がありました。「ニュースを見てご覧、大変だよ」と。テレビをつけてみると、ビルから煙が上がっている映像。音声はなかったと思います。最初は訳がわからず「何やってんだ?」という感じでした。そうしているうちに「飛行機が飛んできた」と思ったらビルに突っ込みました。初めは現実とは思えませんでした。が、そのうちそれが現実だとわかりました。そのあと数時間してビルが崩壊しました。その映像もリアルタイムで流れました。
 あれから20年。その後も世界中でさまざまな出来事がありました。軍事的にはアフガニスタン侵攻、ISの問題や関連する様々なテロ。経済面ではリーマンショック。そして今、日本でも猛威を奮う、新型コロナのパンデミック。
 いろいろなことを経験し、振り返ってみると、国外の事件も対岸の火事では全くない。さまざまな形で直接的、間接的に、私たちの生活や教育活動に影響を与えていることを実感しています。そもそも20年前の同時多発テロも、東西冷戦とその終結、その後のグローバリズムが大きな原因の一つであると言われています。
 1972年に米国の気象学者エドワード・ローレンツの提出した「ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきは、テキサスで竜巻を起こすか?」という命題は、今では「バタフライ効果」と呼ばれ知られていますが、まさに私たちは、さまざまな事柄がごちゃごちゃに絡みあうカオス・複雑系の中で生きているといえます。
 そういう世界で私たちはどう生き、どう行動するか。
 難しい問題ですが、結局は、私たちは「様々なことを知り、そしてどんな小さなことでも自分のできることをやる」。それしかないのではないでしょうか。
 ここで思い出すのは、反ナチ運動家の牧師 マルティン・ニーメラーの言葉です。

 ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。
 社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。私は社会民主主義者ではなかったから。
 彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は労働組合員ではなかったから。
 そして、彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。

 誰かが困っている時、声をあげ、互いに支え合いながら行動する。それが必要なのです。
 今日の会議では、学校現場の様々な現実が語られると思いますが、またみんなで力を合わせて対処していきたいと思います。
 どうぞ、よろしくお願いします。

2021年度7月支部代表者会議

 7月13日(火)、支部代表者会議が開かれました。本部役員と高崎、太田、渋川の各支部と現業部の代表者が集まりました。

 各支部の様子のほか、本部に寄せられた、「地公臨職員のボーナス」や「スクールネットでの成績処理に係る非常勤職員への負担」の問題が話題にされました。

 「地公臨職員のボーナス」については、市立から県立の学校に異動になった職員のボーナスが、市立勤務分の月数がカウントされないため低くなってしまうというもので、制度的に仕方ない部分もありますが、組合としては対処していかなければならない問題であることが確認されました。これは、ある高校の事務長さんが気の毒に思って組合員に相談してくれたもので、「ああ、こんなふうに職員のことを親身になって考えてくれる管理職がいるんだなあ」とちょっと感激し、ありがたく思いました。

 「成績処理に係る非常勤の職員への負担」については、正規の職員が代わりに入力するなどして、負担を軽くしているという事例が紹介されました。

 また、7〜8月期の主な活動としては、第45回「永年勤続退職組合員を祝う会」(8/1(日)11:30受付開始)や「対県教委 夏の要請行動」(8/5(木)13:00打合せ開始)などがあり、これらについて協議されました。

 その他にも、これから夏休みに入り「全国教育のつどい」があり、休み明けには「全教・教組共闘関東甲越ブロッック学習会」、「2021年度第1回中央委員会」があります。本部からの書類を確認して、取り組みをお願いします。

2021年度6月支部代表者会議

 本日(6/15)、支部代表者会議が開かれました。本部役員と前橋、高崎、伊勢崎、邑楽、渋川の各支部と司書部の代表者が集まりました。

 各支部の様子の報告のほか、県教委から出された「公立高校入学者選抜制度の改善方針」原案や今後の部活動のあり方、定年延長問題などについて意見を交換しました。

また、本部に寄せられた気になる相談として、「頭痛で2時間の病休取得を申し出たところ、通院記録が残らないというという理由で校長から年休対応の指示を受けた」というものがありました。これは既に過去の県職連交渉で「病休対応」ということで確認済みの事項です。管理職はこういうことをきちんと知った上でその職についてほしいものです。
 この他にも現場では、管理職の人権意識が低いために、職員が嫌な思いをするケースはたくさんあります。つまりそれは、ハラスメントです。
 職場で嫌な思いをしたら、近くの組合員や本部にご連絡ください。しっかりと対応します。

第160回定期大会

 5月29日土曜日に、オンラインで群馬高教組第160回定期大会が開催されました。コロナ禍により、集まって会議ができず、半日開催となってしまったのはとても残念でしたが、無事開催できてひと安心というところです。討論の場面では、初めてのオンラインでの発言ということで、最初の方こそ発言が出にくい感じはしましたが、OBでオブザーバー参加の大山さんの発言をきっかけに、現在の学校の様子、特にICT機器の導入の問題を中心に議論が盛り上がりました。

 議事については書面による採決ということで、6月9日水曜日が締め切りになります。よろしくお願いします。